イタリアのファッションの流行はどうやって作られる?
ファッションの流行りってどこかで誰かが会議みたいなものを開いて決めている?
たまに質問されます。
なんとなく合ってる部分もあるけど、ファッションのトレンドは様々な要素が絡み合って生み出されています。
例えば、イタリアファッションが好きであれば、Pitti Uomoという言葉は聞いたことある方も多いかと思います。
年に2回、フィレンツェで開催されるメンズファッション最大の展示会で、世界中の名だたるバイヤーが訪れます。
ここで3000社を超えるいろいろなブランドやファクトリーブランドが独自のコレクションをお披露目していて、世界中のバイヤーたちが各ブランドやメーカーの話を聞いたりコレクションを見たりしてトレンドや時代の変化を掴んで組み立て自分の会社やお店に取り入れ、やがてそれが市場に反映されていきます。
トレンド、市場、変化、予測、ここではファッションと商売のプロたちが様々な要素を元に感性をフル稼働させ、それらの総意が流行を作り上げるという原理原則に基づいた動きになっていると感じます。
キャッチーなブランドやアイテムで意図的に流行が作り出されることもありますが、基本的にはその時代や人々の意識、マインドが流行を作り上げている方が楽しいですよね。
面白いのはバイヤー、販売員、マネージャー、経営者、雑誌者、インフルエンサーなどなど、見る人によって見方や捉え方が全く異なっているということですね。
まさに世の中のファションの縮図となって表れている気がします。
多くの人の目に留まるSNSのインフルエンサーや雑誌は影響力が大きいのは確かですが、アイコン的なものがほとんどない今の時代は、自分のファッションのベクトルに合ったトレンドの捉え方というものがますます大事になってきていると思います。
ファッションに限らず、より多くの人が賛同したもの(コト)が流行となるので、ファッションで自分が流行を作り上げてみるというのも面白いかもしれませんね♪