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なぜ40代を過ぎてからのメンズカジュアルがダサくなるのか

感性のカジュアル、論理のフォーマル

 

 

40代を過ぎてからのメンズのカジュアルファッションは難易度が高くなる。

 

多くの人が感じていると感じます。

 

スーツやジャケスラなどのフォーマル・ビジネス系はいいんです、ルールに沿えばそれなりにキマります。

 

でもカジュアルはそうはいかない。

 

若いころから『好きなものを自由に着る!』と自分の感性に従って振り切ったファッションを楽しんできた人はそれが良い個性となっていくけど、多くの人がそうではないですから。

 

おとな(おじさん)になってからのカジュアルファッションがなぜ難しいか。

 

その理由は

 

①フォーマルのような決まったルールがない

②アイテム、素材、色/柄、シルエットなどの選択肢が大幅に増える

③年齢や感性がコーデに表れやすい

④マメさが減少してめんどくさがりになる

⑤ファッションに関して入ってくる情報が少なくなる

⑥自分が若い頃のスタイルからアップデートされにくい

⑦周りの目を気にしなくなる

 

 

書いていて思ったのですが、まぁ④⑤⑥⑦の理由が大半の原因でしょうね(笑)

 

でもそれを補うのが我々洋服屋の存在意義ですから良いのです。

 

たたでさえ日常でやることが多く、仕事も忙しい中でファッションの情報が減少するのは自然なことです。

 

しかし、『大人カジュアルを制する者はファッションを制する』というのは正論に近いのではないでしょうか。

 

なぜならカジュアルはフォーマルのルールもすべて含んだ上での感性・感覚勝負だから。

 

カジュアルを上手に着るポイントは

 

カジュアルを上手に着こなすのに大事なのは、

 

①自分をどう見せたいか、どう見られたいかをイメージすること

 

まったくイメージが思いつかない人はゲームのキャラを想像してみましょう。

 

ドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGのパーティで自分はどの役割を演じたいか。

 

ヒーロー的な勇者なのか、サポート役のヒーラーやバッファーなのか、剣士やモンクなのか、踊り子やシーフ、

 

様々なキャラがいますが、過去にどのキャラクターに魅せられたか?敵キャラでもいいです。

 

 

ゲームしない人だと、

 

例えば、さわやかに見せたい、女性からおしゃれだと言われたい、男っぽく(強く)見せたい、ちょっと悪く(怖く)見せたい、普通だと思われたくない、お金持ってるように見られたい、清潔に見せたい、賢者に見せたい、かなど。

 

でも、〇〇に見せたい、〇〇に見られたい、とかって心の深層にある感情なので自分ではよく分からないことが多いですよね。

 

カジュアルはその人の人間味がよく表れます。なのでRPGのキャラに転換すると自分に向いたカジュアルの方向性を明らかにしやすいですよ。

 

 

②どこで、どういうシーンで着るかをイメージする

 

自分がどうありたいかを考えると、選ぶアイテムや行く店、参考にする本や人など、方向性が少し見えてきます。

 

てっとり早いのは店員さんに『さわやかな感じで女性からおしゃれに見られたい』とか、『経営者の集まりでそこで着るカジュアルな服を探している』などと伝えると、提案してくれるでしょう。

 

大事なのは、どういうシーンでカジュアルを着るかということ。

 

子供と公園で遊ぶのにブランドショップに行くのは違うし、大人の飲み会でおしゃれ高級ジャージでも浮くし、結婚式の二次会でアメカジすぎてもおかしいです。

 

カジュアルの難点は、フォーマルのように『これ一式あればだいたいどこでも通用するよね』というワケにはいかないところ。

 

大人としてのちょうどよい塩梅をはかれる感覚が大事になってくるのです。

 

そこに加えて、素材や色、アイテムの組み合わせ、シルエット、これらすべてのバランスが上手くとれている状態がセンスが良い、マイノリティな感覚になるほど個性的・ファッショニスタ、何の考えもなく好き嫌いだけでなんとなくだとダサくなる傾向があります。

 

つまりは、自分が大事だと思うポイントをきちんと押さえているかどうかがカジュアルのセンスの良さを左右するということ。

 

③おしゃれで面倒だと感じることは排除してよし

 

オシャレって何かと面倒ですよね。

 

トレンド、色合わせ、素材合わせ、色合わせ、自分に合ってるかどうか、重ね着して、アクセサリーつけて、マフラーや眼鏡、かぶり物やシューズ、、、考えることが多すぎて嫌になって放棄する。

 

これじゃ元も子もありません。

 

そうならないように自分が面倒だと思うことは排除しましょう。あえて苦手な分野を克服しようとしなくて大丈夫。

 

だって、カジュアルファッションにはルールもなければ、基本自由なのだから、好きなものを着たらいい、これは大前提なのだから。

 

オシャレに見られなくてもいい、これもその人のファッションスタイルのひとつ。

 

でもおしゃれを楽しみたい気持ちがあるなら、苦手な分野は人に聞いてみたり、店員さんに相談しましょう。

 

要は『おしゃれをしたい』という気持ちさえあれば大丈夫ということです。

 

ちょっとした簡単なコツみたいなものがあるのでそのあたりは業界の人に聞くといろいろと勉強になると思います。

 

私もキャップなどのかぶり物、ハイテクスニーカーやルーズフィットは苦手な分野です。

 

なので、かっこいいなと思ってもそこにはトライしません(笑)

 

こういう自由さもカジュアルの魅力の一つだし、カジュアルコーデについてはあまり論理的に考えなくても大丈夫です。

 

まとめると

 

①自分がどうありたいか、見せたいか、見られたいか、をイメージする

②どこで、誰と、どういうシーンで着るかをイメージする

③面倒だと感じることは排除してよし

④色合わせ、素材合わせ、トレンドは勉強するか店員さんに聞く

⑤トライアンドエラーでセンスは磨かれていく

 

特に私は大人のカジュアルはTPOを重要視しています。

 

大人のおしゃれカジュアルとは、自分の大事なポイントを押さえてバランスよく取り入れることができ、マジョリティに受け入れられる感覚を持ち合わせた人だと思います。

 

あ、あとファッションとは別ですが、ヘアスタイルもトータルのコーディネートには大事だと思います。そこは同じように美容院でご相談を。

 

カジュアルに迷ったらぜひ気軽にご相談くださいね♪

 

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